閖上区画整理に異例の意見書
11月12日 19時38分


震災で大きな被害を受けた名取市閖上地区で計画されている区画整理事業について、県の都市計画審議会は「住民の合意が十分に形成されていない」として、名取市に対し、必要な計画の見直しを検討するよう求める異例の意見書を送りました。
震災で700人以上が犠牲になった名取市閖上地区では、防潮堤の整備や地盤のかさ上げをしたうえで住宅地や公営住宅を整備する区画整理事業が計画されています。これに対し、450人あまりの住民が「安全な内陸に住宅地を確保すべきだ」などとして、計画の修正を求める意見書を県の都市計画審議会に提出していましたが、審議会は先月、意見書を否決しました。
ただ、審議会の委員から「市が住民の合意を得るプロセスに問題がある」という意見が多く出されたため、審議会は12日、「建議」と呼ばれる意見書を名取市に送りました。
意見書では、名取市に対し▼住民の意向を計画に反映できるようにするため第三者の助言を聞く体制を構築するとともに▼被災者の希望に応じた移転先が可能な限り確保されるよう、必要な計画の見直しを検討すべきだとしています。意見書について名取市復興まちづくり課の手嶋日出彦課長は「意見書を重く受け止めて今後の対応を考えたい」と話しています。
県によりますと、「建議」が出されるのはきわめて異例だということですが、法的な拘束力はなく、これを受けて、名取市がどのような計画を進めていくのかが今後の焦点となりそうです。
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20131112/5966091.html
震災で700人以上が犠牲になった名取市閖上地区では、防潮堤の整備や地盤のかさ上げをしたうえで住宅地や公営住宅を整備する区画整理事業が計画されています。これに対し、450人あまりの住民が「安全な内陸に住宅地を確保すべきだ」などとして、計画の修正を求める意見書を県の都市計画審議会に提出していましたが、審議会は先月、意見書を否決しました。
ただ、審議会の委員から「市が住民の合意を得るプロセスに問題がある」という意見が多く出されたため、審議会は12日、「建議」と呼ばれる意見書を名取市に送りました。
意見書では、名取市に対し▼住民の意向を計画に反映できるようにするため第三者の助言を聞く体制を構築するとともに▼被災者の希望に応じた移転先が可能な限り確保されるよう、必要な計画の見直しを検討すべきだとしています。意見書について名取市復興まちづくり課の手嶋日出彦課長は「意見書を重く受け止めて今後の対応を考えたい」と話しています。
県によりますと、「建議」が出されるのはきわめて異例だということですが、法的な拘束力はなく、これを受けて、名取市がどのような計画を進めていくのかが今後の焦点となりそうです。
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20131112/5966091.html
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