水曜日, 1月 08, 2014

自分の力で津波避難 名取市が防災マニュアル作成

自分の力で津波避難 名取市が防災マニュアル作成

津波への備えなどを記した市民防災マニュアル
 東日本大震災の教訓を踏まえ、宮城県名取市は「市民防災マニュアル」を作成し、市内全ての約2万7000戸に配布した。「自分の命は自分で守る」という考え方を基本に据え、迅速な避難行動を促している。
 A4判カラー51ページ。6章構成で、第1章には市の震災被害の概要や被災者を対象に実施した津波避難に関するアンケート結果を収録した。
 第2章は「津波から身を守るために」と題して過去の津波災害の事例を紹介したほか、津波警報・注意報の種類や意味、入手方法などを解説。津波避難の3原則として(1)想定にとらわれるな(2)最善を尽くせ(3)率先避難者たれ-を明記した。
 避難は原則徒歩で行うこととしたが、車での避難が必要な状況も想定し、渋滞を回避する避難ルートを検討するよう求めた。平常時から避難方法を家族で話し合っておくことの大切さを強調した。
 他の章では地震・風水害への対応策や各災害に共通の安否確認の方法、非常持ち出し品・備蓄品、避難時の服装などを記載。自主防災組織の重要性も指摘した。
 マニュアルは、市が昨春設置した「津波等ソフト対策協議会」の検討結果を踏まえて作成された。
 市防災安全課は「分かりやすいようにイラストなどを多用し、文字も大きくした。震災の教訓を生かし、さまざまな状況で最適な行動を取れるよう備えてほしい」と話している。

2014年01月09日木曜日

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