木曜日, 1月 16, 2014

会派視察 兵庫県赤穂市/広島県福山市/広島県尾道市/広島県竹原市

会派視察 兵庫県赤穂市/広島県福山市/広島県尾道市/広島県竹原市  2014 1.14~1.16

赤穂市:赤穂観光アクションプログラム
 忠臣蔵で有名な赤穂市は、観光客入込数を増やすためアクションプランを3年毎に見直してきました。平成25年は見直しの年にあたり、新しい取り組みを加えたとのことでその内容を伺ってきました。忠臣蔵の認知度が低くなりつつあるため、様々な観光資源の発掘と普及に努めており、スポーツ合宿の誘致、赤穂温泉の魅力発信、ご当地グルメのイベント、JRの直接乗り入れ便の増発、ゆるキャラ「陣太くん」等が挙げられています。
 おもしろいと感じたのは、松の廊下の刃傷事件の裁定に対する怒りになぞらえて身近な怒りの川柳コンクールを実施していることでした。入賞者の川柳が笑えます(以下)。

従順な妻と思うないつまでも    
利子よりも高い切手で来た通知
幸せにすると言われてこの程度
あっぱれな企業努力でクビ切られ

また、夕陽がきれいな岬を恋人たちの聖地にして若者を呼び込もうと赤穂温泉のPRに織り込んだりもしています。

  怒りの川柳コンクール入賞者の絵馬   恋人岬

福山市:福山市の都市ブランド戦略 
 戦争で荒廃したまちを再建する際に市民とともに植えた1000本のバラが今では77万本にまで増え、まちのいたるところで見られます。3年後の市制施行100周年までに100万本のバラのまちを目指しています。最近、市章となっているコウモリとバラという意外な組み合わせにならって新しい都市ブランドを創出しようという試みを始めました。福山市は人口47万人を超える大きな街ですが、観光資源の豊かな倉敷市や尾道市に隣接しているため観光客が少ないと言われています。このため、キャッチコピーは「何もないとは言わせない」という刺激的なものとなっています。まだ成果は出ていないようでしたが、市の担当者の熱意と市民の積極的な取り組みが感じられました。
               
福山市の市章                      福山市都市ブランド戦略のポスター

尾道市:おのみちスローフードまちづくり
 尾道市は、寒冷な山間地から温暖な瀬戸内海の島々を含み、海の幸・山の幸に恵まれた食材の宝庫です。特に、わけぎ、いちじく、ネーブル、レモンは生産量全国第1位となっています。スローフードとは、地域固有の食材・食文化を大切にしていくことです。おのみちスローフードまちづくり事業は、自然環境の保護、地域の食材の提供、生産者の保護育成、食を通した教育の推進を柱としていますが、幅が広いため施策として見えにくく市民の認知度が低いことが課題のようです。今後は、この事業を観光や健康福祉の方向へも広げて行きたいということでした。

 尾道市の中心部

竹原市:竹原市歴史的風致の維持及び向上について
 あまり馴染みのない市ですが、日本外史を著した賴山陽や第58-60代内閣総理大臣池田勇人のふるさとであり、近年ではアニメ「たまゆら」の舞台となったところでもあります。このアニメが放送された直後から観光客数は倍増したそうです。竹原市は文化庁の補助金を得て、江戸時代に製塩で財を成した商人たちが作り上げた町並みを維持し観光に役立てようという取り組みをしています。昭和35年に塩田が廃止され、その上に新しい街を作ったため、古い町並みがそのまま保存されました。しかし、建物の老朽化や住民の高齢化が課題になっているとのことでした。
 
ニッカウイスキーの創業者 竹鶴政孝の生家        頼山陽の叔父、頼春風の家(右側全部約600坪)

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