名取市の墓地公園/全国初PFIへ調査/1月、指名入札で発注
宮城県名取市は、市民墓地公園の整備・維持管理事業にPFIなど民間活力の導入を検討している。12月補正予算案に導入可能性調査委託費を計上しており、議決されれば2014年1月に指名入札で業務を発注する。同年3月中旬までに完了させる予定だ。整備スケジュールは閖上地区の復興まちづくりの進捗状況により流動的だが、順調にいけば13年度中に用地買収を完了させ、設計に着手したい考えだ。14年9月の着工を目指す。墓地公園へのPFI導入は、実現すれば全国で初めて。
東日本大震災の津波被害を受けて土地区画整理事業で現地再建を計画している閖上地区小塚原に、震災の犠牲者と区画整理事業に伴い移転が必要となる共同墓地の受け皿として、緊急避難できる高台を備えた市民墓地公園を整備する。犠牲者の墓地を復興交付金事業として整備するほか、共同墓地の整備とこれらの一体的な維持管理業務を民間活力で行う。
墓地数は550区画(標準区画2m×2m)を想定。整備区域の約6割を緑地とし、芝生広場や修景広場、展望広場などを設ける。休憩所やトイレ、倉庫、駐車場なども整備する計画だ。
同事業は、国土交通省の13年度震災復興官民連携事業「官民連携による市民墓地公園の一体的整備・維持管理事業」として1500万円が交付される。
[ 2013-12-12 6面 面名:北海道・東北面]
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