水曜日, 8月 21, 2013

岩手・大槌町、小中一貫校設計で業者選定


最優秀作品に選ばれた小中一貫校のイメージ図
 岩手県大槌町は20日、2016年度の開校を目指す小中一貫校について、設計を委託する業者選考の公開ヒアリングを町中央公民館で実施した。審査の結果、最優秀作品に昭和・久慈設計共同企業体(仙台市青葉区)を選んだ。
 選考は簡易公募型プロポーザルで実施。ヒアリングでは応募した全国の7社が、有識者や町幹部6人で構成する選考委員に提案内容を説明した。
 建設場所は高台にある大槌高校庭で面積約1万6500平方メートル。生徒数は620人と想定した。
 最優秀作品は、校舎が鉄筋コンクリートと木造の混合2階建て。1階中央に町のシンボル蓬莱島を模した空間を配し、地域の人々も含めた多様な学びと交流の場を設けたのが特徴だ。選考委員長の中井祐東大大学院教授は「一日も早く学校を造るため現実性、確実性を重視した」と講評した。
 町は近く正式契約後、最優秀作品を基に住民らと意見交換し、今秋にも基本計画を策定。来年6月の着工を目指す。
 町内では東日本大震災で大槌など4小学校と大槌中の校舎が損壊。5校は現在、一つの仮設校舎で授業をしている。13年度に4小学校を大槌小に統合し、15年度には大槌中との小中一貫教育に移行する。

河北新報 2013年08月21日水曜日

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