金曜日, 9月 21, 2012

閖上地区区画整理見直しか


名取・閖上区画整理 集団移転併用も検討 市、見直し案提示

 東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区の復興計画で、市は20日、区画整理事業による現地再建策を一部見直し、現計画より西側へ居住区域を拡大できるよう、集団移転の併用も検討していることを明らかにした。市は今月中に具体的な見直し案を提示する方針。市議会震災復興調査特別委員会で示した。
 市によると、閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業(121.8ヘクタール)について(1)防災集団移転促進事業を一部区域に適用し、現計画の居住区域より西側への移転を可能にする(2)仙台東部道路西側へ災害公営住宅を建設する(3)区画整理事業区域内の売却希望の土地を極力買い上げる-ことなどを検討しているという。
 集団移転対象となる区域について市は明言を避けたが、現計画で非居住区域となる貞山堀東側(約40ヘクタール)の一帯を想定しているとみられる。
 市はまた、7月から地権者らを対象に行った個別面談結果(回収率83.9%)を報告。「すべての土地を売却したい」という地権者が55.6%に上ったことなどを明らかにした。
 佐々木一十郎市長は取材に対し「住民から要望が出ている西側への移転を実現するには、災害公営住宅建設か集団移転かの二つの手法しかなく、できるかどうか検討中だ。最終的な判断についてはもう少し時間をいただきたい」と話している。


2012年09月21日金曜日 河北新報

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